ネコちゃんの症状

ネコちゃんによくある様々な症状をご紹介いたします。当てはまるもの、少しでも気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

Vomiting 嘔吐

1日に何回も吐いたり、吐いた後に元気や食欲がない場合は、胃炎や膵炎が考えられます。
異物を食べてしまい、その影響で吐いてしまうこともあります。
吐いた物をよく確認しましょう。
消化されていないフード・胃液(固形物がない状態)・血液・人間の食べ物・おもちゃ・植物・タバコといった例があります。
目の前で異物を食べた場合は、すぐに当院にご連絡ください。
その際は食べたもの・時間・体重や体格をお知らせください。
高齢のねこちゃんでは腎疾患の可能性が高くなります。
他にねこちゃんに特有の嘔吐として、毛づくろいをして飲み込んだ毛を吐き出すことがありますが、
元気・食欲があれば様子を見て構いません。

Diarrhea 下痢

フードやおやつの影響、引っ越しや工事・来客などでのストレスが原因のことがあります。
⾧引く場合や、元気がなくなる場合は膵炎も考えられます。
感染症やお腹の寄生虫の可能性もあります。
受診の際は、便をプラスチック等の容器に取ってきていただけると、すぐに検便をすることが出来ます。

Anorexia 食欲がない

胃腸炎のような消化器疾患だけでなく、腎疾患、口や関節の痛みなど、様々な病気の症状として現れます。
食欲がない状態が続いたり、他の症状も伴う場合は早めにご受診ください。

Bad breath 口臭が気になる・よだれが出る

歯石が溜まり、歯肉炎や歯槽膿漏になっている可能性があります。
酷い場合は全身麻酔による歯石除去・抜歯が必要になることがあります。
日々の歯みがきでの予防が出来ます。歯みがきについてのご相談も当院へお越しください。
ウイルス感染により口内炎が出来ることがあります。
このウイルス感染は「猫風邪」と呼ばれ、鼻水・めやにといった症状も同時に起こることがあります。

Cough

感染症やアレルギーによる気管支炎の可能性がありますが、心疾患やフィラリア感染症によって咳が出ることがあります。
咳とくしゃみ・吐き気との判別がつきにくいこともあるため、迷う場合は動画を撮って診察にお越しいただけますと、診察時に症状が出なくても判別することが出来ます。
フィラリア感染症は犬・猫ともにお薬で予防できますので、ぜひ当院にご相談ください。
くしゃみ・鼻水が出る場合は、ウイルス感染による「猫風邪」が考えられます。

Itchy 痒みがある・体臭が気になる

痒みの原因は様々で、細菌・真菌感染やアレルギー性、ノミ・ダニなどの寄生虫によるものが見られます。
痒みが強く、掻きすぎて皮膚を傷付けてしまい、化膿すると臭いが気になるようになります。
痒みよりも脱毛が気になる場合には、ホルモンの影響によることもあります。
皮膚の痒みが続くとストレスで元気や食欲が低下したり、眠れなくなったりして、他の疾患につながる可能性もあります。
皮膚疾患は治ったと思ってもぶり返したり、原因が特定できず治療が⾧引くことが多くあります。
当院では皮膚科疾患に力を入れておりますので、一度ご相談ください。
お薬での治療と並行して、薬用シャンプーやお薬を溶かしたお湯(薬浴)を取り入れたトリミングも可能です。

Frequent urination トイレの回数が多い

膀胱炎や尿石症の可能性があります。
冬場は水を飲む回数やトイレに行く回数が減り、膀胱炎になりがちです。
排尿時に痛がって鳴いたりすることもあります。
尿石症とは、尿の中の結晶成分がかたまって石になってしまうもので、
石が膀胱に溜まると血尿が起きやすくなり、尿管や尿道に詰まるとおしっこが出なくなります。
トイレに何回も行っていても、全く排尿出来ていない場合があります。
排尿出来ていない場合には早急に治療の必要がありますので、トイレシートや猫砂の状態もよく確認してください。
犬に比べて水を飲む回数やおしっこの量が少ないことから、特にこれらの疾患にかかりやすい為、注意が必要です。

Eye discharge 目やにが多い

目を掻いた際に傷が付いてしまい、結膜炎や角膜炎を起こすことがあります。
顔回りの毛が⾧い犬・猫では、毛が目に入って結膜炎になることもあります。
黄色や緑色など、普段と違う色の目やにが出たり、量が増えたと感じた場合は一度ご受診ください。
顔回りの毛が原因の場合には、トリミングのご相談にも応じます。
猫風邪の症状のひとつに目やにが挙げられます。くしゃみや鼻水も見られる場合には猫風邪を疑います。

Strange walking 歩き方がおかしい

脚の関節や腰に痛みがある場合や、爪の伸びすぎ、肉球の怪我が考えられます。
高いところから落ちた場合には、脱臼や骨折の可能性もあります。
夏場には、外に出た際にアスファルトで肉球をやけどするケースも見られます。
特定の脚の運びに違和感があるのではなく、ふらふらとしていて元気や食欲もない場合は内臓疾患を疑うこともあります。
レントゲン検査や血液検査で原因を特定し、早期に適切な治療を始めることが大事ですので、当院にご相談ください。
また、関節や腰の痛みは肥満であると起こりやすくなります。日頃から体重管理を心がけましょう。
体重管理やフードについてのご相談も当院で承ります。 

Convulsions けいれん

てんかん発作や脳疾患が考えられます。
腎臓や肝臓の疾患に由来する脳障害でもけいれんを起こします。
初めて発症した時には驚かれると思いますが、まずはわんちゃん・ねこちゃんが怪我をしないように周囲の物をどかしてください。
名前を呼んだり揺さぶったりするとけいれんが治まりにくくなり、また手を差し出した際に噛まれることもありますので、様子を見守りましょう。
けいれんが続いた時間を把握しておいたり、動画を撮っておくと、診察の際に役に立ちます。
すぐ病院にと思われるでしょうが、刺激が加わると再度けいれんを起こす可能性が高まりますので、十分に落ち着いてからご来院ください。